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笑い涙&沈黙の男泣き

「この会社なんだけど、パソコン用のウェブサイトを構築してアクセスアップ保証も考えているらしい。お前のとこでできるかな?」

ター坊はそう言うと、僕に書類を渡した。
渡された書類を見てみると、ごくありふれた内容だった。

「一応、ウチはITコンサルティング会社なんだけど、ポータルサイトや検索エンジンの運営もやっているから、ご期待にはそえると思いますよ。予算的にも問題がないし、うちのポータルサイトに広告張れば、アクセスアップも大丈夫だろうし」

「何かさあ、クリケン、しばらく会わないうちにずいぶん偉くなったね。さすが時代の寵児って言われるだけはあるな」

ター坊は、そう言うと、ニヤニヤしながら夜空を見上げた。

どうやら、彼は僕の事を誤解しているようだ。

「そんなご大層なヤツじゃないよ」

「そうか? 俺にはすげ〜偉くなったように見えるけど」

「そんなことないよ。電話でも言ったけど、ノリでここまで来たようなもんだ。

僕は、高校出てからブラブラしながらとギャングやったり、金が無くなったら日雇いのバイトやったりして生活してたんだけど、親父が亡くなってさ。人間っていつまでも生きられないって思ったんだよね。

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