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怪しい依頼


翌日、普段より少し早く目覚めると、早々に身支度を済ませ、余裕を持って関口自動車に向かった。

いつものように3人が揃うと、さっそく仕事に取り掛かる。

僕は、斉藤さんの指示に従い、整備車両の室内の清掃を済ませると、タイゾウの事務処理の手伝いをした。

昼まで仕事をし、昼食の時間になると斉藤さんは僕らに挨拶をした後、素早く自分の車に飛び乗り立ち去って行った。

僕とタイゾウも事務所を出て、会社の前に停めていた僕の車に乗り込もうとした時、少し遠くの方で1人の女性が車から降り、事務所の方へ向かって歩いて行った。

タイゾウと向かい合い、お互い、ちょっと嫌な顔をした後、車のドアを閉め、彼女の後を追って再び事務所へ戻った。

僕らが事務所に入ると、その女性が立っており。僕らの顔を見るなり突然話し始めた。

「どうも、始めまして。私は、島村未来というものです。夏のレースを見て、どうしても御2人の顔が見たくて…」

どうやら、あの真夏の夜のレースの場にいた観衆の1人のようだ。


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