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昼間で、あと2時間ある。

どこに行こうか。そうだ駅前を流してみるか。

田園地帯を20分程走ると、町並みが広がり美森駅が見えてきた。

駅前に着くと車を駐車場に停め、シャッター商店街の方へ向かって歩く。

商店街のアーケード入り口に差し掛かると、佐藤の嫁が以前やっていた、たこ焼きの露天の姿はなく、商店街もどこか静まりかえっている。

しばらく歩くと、僕が始めて事務所を構えた店舗の前に辿りついた。

店舗の入り口はシャッターが下りており、テナント募集の張り紙がある。

どうやら、ここも引き払ったようだ。

しかし、マイッた。

完全に僕はカヤの外って感じだな。

輝く未来を夢見て、情熱をついやした場所が無くなっていると、こんなにも悲しいものなのか。

しばらく、その場で立ち尽くした後、ゆっくりとまた商店街を歩いた。

本当にシャッターの閉じている店舗が増えたな。

商店街を抜けると、また大通りに出たので、駐車場に向かって歩いた。

駐車場に着くと車に乗り込み、駐車料金を精算して車内の時計を見る。

もうすぐ、11時になるところだ。

ゆっくりと、関口自動車に向けて車を走らせた。

会社に戻ると、斉藤さんは、僕よりも先に帰って来ており。

木村屋旅館の送迎用バスの点検作業をしていたので、僕も彼の仕事を手伝った。

それから、いつものように泰蔵と昼食をとり、5時まで働くと帰宅した。

家に戻ると、カバンをテーブルの上に置き、作業着を着たままベットの上に寝転がった。


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