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「OH!忘れてた。お前は、もう社長でもなけりゃ、犬以下の人間だったよな。美森の恥さらしだ。とっと消えやがれ」

店内にいる客は、みんな怯え。僕らの方を見ようともしない。

おまけに、店員達もビビッテ、110番する雰囲気さえもない。

昔だったら、こんな鼻タレ小僧ごとき、速攻でコズイてやるところだが…。

今は、執行猶予中の身なので、何か問題を起こすと、すぐさま刑務所行きになる。

ここは、我慢。ガマンするんだ。そう、心の中で何度も呟いた。

僕が、彼らに怒鳴られ続けいている間、泰蔵は窓の外を見ながら平然と食事をしている。

そして、全てたいらげると突然立ち上がり、僕の頭を掴んでいた金髪ロン毛野郎の手を掴み怒鳴った。

「HEY・HEY・HEY!チョイ待ち。オラ、金髪野郎。とりあえず、この手をドケな」

金髪も、泰蔵に負けず叫んだ。

「ウルセ〜YO!俺は、お前らミテイな奴が大嫌いなんだよ」

「OK・OK!分かった。お前の言ってる意味は分かった。しかし、お前らは、大きな勘違いをしているみたいだな」

「ア〜。どういう意味だ」

「お前ら、こいつがタダの元ダメ社長だと思っているだろう。だが、現実は違うんダな」

「コラ、どういう意味だ」

「だから、YO〜。こいつは、昔この町のヤクザや警察、オマケにギャング達と兄弟分の盃を交わしてるんだ。おまけに、中央政界の大物政治家や全国組織のヤクザの親分衆ともな。意味分かるよな。お前ら、盃交わした兄弟がやられた、奴らがお前らを生かしておく分けねえだろう?どうYO?」

「フッ。そんな、昔の話。知ったこっちゃねえよ」

「まあ、いい。ところで、お前ら早見京介の別働隊だろう。早見は、今のところは調子がいいが、こいつほどカリスマ性もないし、もうすぐ潰れるぞ。その時、お前らは地獄行きダヨな。そこいら、ド〜YO」

金髪野郎は、泰蔵の言葉に萎縮すると、すぐさま僕の頭から手をどけた。

そして、二人がおとなしくなった所で、再び泰蔵が怒鳴りだした。

「お前ら、3ヶ月くらい前に、オネエちゃんが乗った軽自動車と接触事故起こしてるの覚えてるか?」

エグ坊主が、一瞬驚いた後、下を見ながら答えた。


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