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泰蔵は、窓越しに彼らを見ると、僕に向かって話し出した。
「ヘェ〜。でも、あの彼女の件はもう片付いただろう。修理代もバッチリいただいたしな」
「まあ、そうだけど」
「ほれ、食おうぜ」
僕は泰蔵の言葉に反論する事も出来ず、また食事を始めた。
しばらくすると、彼らが店の中に入って来た。
そして、二人ともオーダーを済ませハンバーガーを受け取ると僕らの方に向かって歩いてくる。
僕と泰蔵は、なるべく目を合わせないように、窓の外を見ながら話した。
彼らは、僕らの横のボックス席に座ると、何やら車の話をしながら食事を始めた。
ちょうど僕が、全て食べ終わった頃、不意にエグ坊主と目が合ってしまった。
慌てて、窓の外に顔を向ける。
隣の席では、何やらエグ坊主と金髪ロン毛が僕の話をしている。
泰蔵は、気付いているようだが、ガン無視って感じだ。
その時、彼らが突然立ち上がり僕らの方へ向かって来た。
そして、エグ坊主が大声で話し始めた。
「お前、富国電気の栗原だよな?」
「はい、そうですが…」
「ハハハ。笑えるね。全く」
「……」
「しかし、お前は恥って奴を知らないのか?どの面サゲテ美森に帰って来たの?YO・YO・IT社長さんヨ。ア〜ン」
すると、金髪ロン毛野郎が僕の髪の毛を掴んで怒鳴りだした。
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