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◆希望の丘◆
なんの変哲もない一直線の道をただひたすら走る。
道の途中で、僕の前に誰かが出て来て引き止めてくれるのではないかと何度も願ったが、そのような事は起きなかった。
気付くとインターチェンジの標識が出ている。
ここで、降りてゆっくりと下の道を帰るか…。
左に、ウィンカーを出すとインターを降りることにした。
料金所に差し掛かると、ETCを利用していなかった為、思わぬ金額に驚いた。
財布から紙幣を出すと高速料金を支払い、料金ゲートを後にする。
しばらく、走るとT時の交差点に差し掛かり、赤信号なので車を止め標識を見た。
この辺は、始めて来たので、皆目見当がつかない。
道は右と左に分かれており、どちらに行こうか迷ったが左に行く事にした。
どうせ、明日の予定もないのだから間違えたら後戻りをすればいい…。
信号が青になり、しばらくは走ると運転席側の窓越しに夕日が落ちていくのが分かった。
道なりに走り続けること3時間あまり。
ついに真っ暗闇の山の中に辿り着いてしまった。
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