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◆判決と矛盾◆
初公判を終え、早1ヶ月が過ぎた。
今日は、いよいよ判決が言い渡される日だ。
身支度を済ませ、弁護士と裁判所に向かう。
今日は、弁護士の先生もさすがに口数が少ない。
裁判所に着くと車を降り建物の中に入る。
何か、気分が重い感じだ。
時間になったので、刑務官に連れられ法廷へ向かう。
しばらくすると、裁判官と検事が現れ、判決が言い渡される事となった。
「主文 被告人、栗原賢一。懲役1年6ヶ月の禁固刑に処す。ただし本判決を以って、執行猶予3年…」
裁判官が、淡々と判決文を読み上げた。
僕は、判決文が読まれている間、ボ〜っと裁判官の方を見ていた。
何故だか分からないが、頭の中がぼんやりとして何も考えられない。
まあ、しょうがないか。
横にいる弁護士の顔を見ると、微妙な表情だった。
だろうな…。しかし、現実的に考えれば、こんなもんだろう。
でも、よかった。これで刑務所に入らなくて済んだ。
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