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少しキツイ質問もされたが、基本的にこれから僕とどう接していくか問われた。
彼は、弁護人に言った事と同様の事を返答した。
それから、被告人質問(主尋問)で弁護人から質問され、被告人質問(反対尋問)で検察官から何かと質問攻めに合った。
ただ、彼らのやりとりは淡々としたもので、テレビや映画の様な激しいやりとりはない。
何度も、同じ事を言って検証作業をやっているみたいだ。
続いて弁護人による再質問に入った。
今度は、僕と弁護人と裁判官で話が進んだ。
弁護人がうまい事フォローすると裁判官が切れ味よく突っ込む感じだ。
でも、基本的には同じ事の繰り返しだ。
弁護人による再質問が終わると、検察官の論告・求刑が始まった。
うわ〜。こいつ何がなんでも僕を塀の中に入れたいんだろうね。
あくなき利益追求の為に法を犯したので懲役2年を求刑しますって、抜かしやがった。
検察官の論告・求刑が終わると、弁護人の弁論が始まった。
弁護人は、犯情を自白したり。ヤスオによる更生支援なんかを挙げて、執行猶予付きの寛大な判決を求めた。
それが、終わると裁判官が僕に問いかけた。
「では被告人、前へ。最後に何かありますか」
「……。私の行った行為により、多くの方々に多大なるご迷惑をおかけ致しました。今後、このようなことは二度としないと固く誓います。以上です」
こうして、初公判が終わった。
そして、判決は、1ヵ月後に言い渡されるようだ。
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