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それからしばらく、裁判官からの質問が続いたが、全て間違いないと答えた。
裁判官の質問が終わると、元の場所に戻り椅子に着席するように言われた。
僕が椅子に座ると裁判官が、弁護士に問いかけた。
「弁護人はいかがですか?」
「被告と同様です」
「では、検察官。冒頭陳述をお願いします」
「では、読み上げます」
検察官が、事件の内容を読み上げ冒頭陳述が終わった。
続いて証拠調べに入る。
検察官は、次々に証拠を羅列していく。
そして証拠調べが終わると、証人尋問が始まった。
ヤスオが出廷し裁判官に名前を尋ねられ、それに答えると宣誓を読み上げた。
それが終わると裁判官が、ヤスオの職業を尋ねた。
彼は少し戸惑いながら、裁判官の質問に答えた。
それから裁判官が弁護人に話しかけた。
「では、弁護人。どうぞ」
弁護人が、ヤスオと僕の関係など長々と質問し始めた。
彼は、それに淡々と答えた。
そして最後に、これから僕が更生するためにはどうすればいだろうかと質問した。
ヤスオは、少し息を吸い込んだ後、ゆっくりと話し出した。
「正直、私には彼を更生させられるだけの能力があるとは思いません。しかし、彼が人生に行き詰まった時には私が彼の支えになり、私がつまずいた時には彼に手を取ってもらおうと思います。そうする事で、互いがより良き人生を歩めるものと信じています」
彼は、少し目を潤ませながら弁護人の質問に答えた。
弁護人の質問が終わる、検察官が立ち上がり優しい口調でヤスオへ質問を始めた。
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