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◆闇のラビリンス◆
暗く、カビ臭い階段をゆっくりと下りる。
携帯電話の明かりで側面を照らしてみると、古い赤レンガが壁に敷き詰めてある。
それにしても、なんで三番館に、こんな地下室があるんだろう。
携帯のディスプレイをライトにして先を照らしてみる。
明かりが届かない先にも階段が続いているようだ。
こんな軽装で大丈夫なんだろうか。
でも、考えてる暇はない。
一刻も早くCOLORプログラムの動きを止めなければいけないんだ。
せめてもう少し強い明かりがほしい。
一段下の階段に足を落とすにも時間がかかってしまう。
「オイ、ヤスオ。背中押すなよ。危ないだろ」
「ゴメン、ゴメン。ケンちゃんは携帯の明かりで前が見えるだろ。でも、僕は足元も厳しいんだよ」
「そうだったな。僕のジャケットにつかまって。そしたら多少は歩きやすいだろ?」
「ありがとう」
「やっぱ、やばくねえ?俺もう帰りたくなったよ。賢一、ところで携帯のアンテナ何本立ってる?」
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