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「君はいつもこんな事やっているの?」

「う〜ん、たまにやるって感じかな」

「なんだかよくわかんないな……。別に生活に困ってるわけじゃなさそうだし」

「あのね、リカチンは、派遣女子なので収入が不安定なの。だから、しょうがないのです」

「リカチン?君、理香って言うの?」

「そう、理香だよ」

「派遣って言ったけど、ちゃんと仕事はしてるんでしょう?」

「派遣会社に登録しても、なかなか仕事が入らないんだよね。たまにあっても1,2ヶ月で切られてしまうし」

「そうか……。大変だな」

なんだか妙にしんみりした話になってしまったが、深刻な話みたいだ。僕はたばこを灰皿に押しつけると、ベットに腰掛けた。

「あたし、両親が高校の時に交通事故で死んでマジで身寄りいないんだよね。でも、ゼッタイお金貯めて、ここから抜け出してやろうと思ってるんだ」

「なるほどね。頑張ってるね」

ベットで上半身を起こして携帯メールをやっている彼女の後ろに回りこむと、腰を降ろした。

「なんだ、やっぱりやりたいんだ」

「違う、違うよ。僕も、両親がいないんだ。だから妙に親近感わいちゃってさ。身寄りはあるけど、親戚はあてにならないんだ」

「ふ〜ん、そうなんだ。彼女は?」

「ああ、1年くらい前まではいたけど、もう他の男と結婚しちゃったんだ」

「そうなんだ……。お金持ちでも孤独なんだね」

「どうして、僕がお金持ってるってわかったの?」

「普通の人は、お財布の中にブラックなんか入ってないもん」

「ブラック?ああ、クレジットカードの事ね」

「あれって、プライベートジェットをチャーターしたりできるんだよね?」

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