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「よくわかんないけど、何のサービスなの?僕、早く家に帰りたいんだけど…」

「もう、やりたいいんでしょう?」

彼女は、僕が脱ぎ捨てたスーツの上着の内ポケットから財布を探し当てると2万円を抜き取った。そして、自分の携帯電話でどこかに連絡しだした。

電話が終わると彼女はバスローブを脱いだ。

「ちょっ、ちょっと■●※♪△」

「じゃあ、始めようか」

彼女は、おかまいなしに、僕の隣にもぐりこんできた。

「始めるって、何を始めるわけ……」

「もう、こんなかっこしたらわかるでしょう?お兄さんのしたいこと何でもしていいんだよ」

ヤバイ……。あのこれって……これって売春だよな…。ようやく彼女の言ってることが整理できた。冗談じゃない。こんなとこで警察沙汰にでもなったら一貫の終わりだ。僕はベットから飛び出ると、慌ててシャツを着た。

「悪いけど、俺は帰るよ。お金は、返さなくていいから」

「え〜どうして?」

「僕は、今ヤバイ事に巻き込まれたくないんだ」

「そうなんだ……。でも、もう巻き込まれてるよね。携帯の番号もチェックしたし」

おいおいおい。あ〜カッタルイ。やっと、休みがもらえたのに、また面倒くさい奴に遭遇してしまった。

「お金が手に入ったんだから、もういいだろう」

「だ〜め〜♪」

「じゃあ、少し話をしようか」

「しないの?」

「酔ってて前後不覚になっただけだ。しないよ」

「そうなんだ。まあいいや。じゃあ、お話しよ?」

「ああ、でもタバコ吸ったら帰るから」

僕は、床に散らばったスーツの内ポケットからタバコとライターを取り出すと、タバコに火をつけた。彼女は僕を珍しそうな生き物でも見るみたいに見ていた。

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