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「うまくエアーバックが膨らんだから、フロントガラスの直撃は避けられたみたいだけど、横のガラスに頭をぶつけたみたいだな。血はもう止まりかけているから、大丈夫だろうけど、早く病院に運んだ方がいい」

「救急隊は?」

「さっき連絡した。つながりにくくなってたけど、携帯の基地局は生きていたらしい」京介は少し興奮しているみたいで、声が震えていた。

遠くから赤色灯とサイレンが近づいてくるのがわかった。暗闇になれていたせいか、赤色灯に囲まれると目を奪われそうになる。

まぶしさの中、救急隊員が僕らの方に駆け寄ってくるのがわかった。状況を察したのか、一人の隊員が聴診器で二人の脈を確認していた。もう一人の隊員が僕らにたずねてきた。

「あなたたちは大丈夫ですか? 負傷者はこれだけ?」

「僕たちは大丈夫です。救護に当たっただけですから。とりあえず二人とも、車の外に出しましたけど、車体の横のガラスで頭を強く打ってたみたいです」

僕は身振り手振りで必死に説明した。

「分かりました。後は私達が処置して搬送しますので。御協力ありがとうございました」

ようやく応援がかけつけてきたらしい。交差点は救急車やパトカーの赤色灯で一色になった。

ぼくたちの事情聴取をした救急隊員が、他の隊員に指示を出すのが聞こえた。指示を聞いた別の隊員達が、負傷者を担架に乗せて救急車の中に運び込んだ。

僕たちが助け出した負傷者を乗せた救急車が去っても、交差点は赤色灯に包まれたままだった。さっきまで暗くて分からなかったが、それだけ負傷者がいるということなのだろう。

負傷者が次々と運ばれる中、その灯りをたよりに、佐藤たちが現れた。佐藤は、僕と京介を交互に見ると、顔を見合わせた。

「賢一さん大丈夫ですか?」

「ああ、俺も京介も大丈夫だ。それより、お前らの方は?」

「ええ、なんとか。僕らはあれから二次会に行こうとしてたんですけど、そしたら突然町中の電気が消えたんですよ。それで、京介さんがタロチャンから出て行く時に、しばらくここで酔いを醒まして帰るって言ってたのを思い出したんで、携帯のバックライトとかで足元照らしながら、なんとかここまでやってきたんです。でも、よかったですよ。無事で」

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