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「君の会社は、これからどうするつもりだ? これからエンジニアを雇うなら、きっと僕の言ってることが分かる時が来ると思うよ」
「わかりたくもないわよ」
麻美はそう言うと、席を立った。
「じゃあ、今日はよろしくお願いします。弊社は、今回のプロジェクトを受注するつもりでおりますので」
軽く会釈すると、麻美は、さっさと喫茶店の外に出ていった。
「すげえ剣幕だったな」
京介が後ろから僕の肩を叩いた。
「気にするな。地獄の沙汰も金しだい、女の股も金しだいっていう尊い教えがあるだろ?」
「どんな教えだよ」
僕がつっこむと、京介は笑った。彼のおかげで少し気分がほぐれた。
「その調子。今は今日のプレゼンだけに集中しよう。なに、どうせ、オレラを揺さぶってるだけさ」
「そうだな、とりあえず今は、目の前の事に集中しよう。この仕事は絶対に取らないといけないしな」
「あの〜、賢一さん、京介さん、お取り込み中に申し訳ないんですけど、ちょっといいですか?」
「なんだよ康市、トイレに行きたいんなら、いちいち尋ねる必要はねえぞ」
「いえ……そうじゃなくてですね」
康市は、そう言うと、言葉を濁した。
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