「なんなんだ、もじもじしやがって。気持ちワリィんだよ。言いてえことがあるなら、さっさと言えよ」

「実は、誠に申し訳ないのですが、プレゼン用のDVDにチョッと問題があるんですけど」

「なんだと？」

「あの……。プレゼン用のDVDを今僕のノートパソコンでチェックしたんですけど、違う映像が入ってまして」

「はっきり言えよ。いらいらすんな」

「あの……。その、何度見てもアダルトDVDなんです。何度チェックしてもエッチな映像しか出てこないんです」

「なんだと？」

康市のノートパソコンを取り上げると、とんでもない映像が映っていた。

「あの…。これ、樋川萌美ちゃんのコレクション映像なんすよ。その、ファンでして」

「き・さ・ま・ぁ〜よりによってこんな時に、何がコレクション映像だ。表へ出ろ、ぶっ殺してやる」

京介が康市の首を絞めようとしたので、僕と佐藤は慌てて止めさせると、喫茶店の人たち全員に頭を下げ外に出た。