腕時計を見ると、いつのまにか、深夜の12時を回っている。
そういえば、働きづくめで夕飯を食うひまもなかった。
少し、小腹がすいたな。
「京介、そこのロイヤルホストに入らない?」
「おう、そうだな。俺も、さすがに腹減ったよ」
彼はハンドルを切ると、車をロイヤルホストの駐車場に滑り込ませた。
車から降りると京介が話しかけた。
「しかし、ロイホ来るの久しぶりだな」
「そうだね。でも、全国チェーンの店って何か安心して入れるよね」
入店すると、深夜にもかかわらず店内には多くの客がいた。
入り口で待っていると、奥から店員が出て来て僕らを席に案内してくれた。
「緊張してたんだな。そこそこヤバイ奴とは渡り合ってきたけど、あの上原ってやつは相当なやつだな」
「たしかに、しかしまあ、COLORの情報もガセじゃないみたいだし、よかった」 |
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