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「そういえば、ほれ、ヤスオ。お前は、今彼女いるの?」

僕の質問に、ヤスオは狼狽していた。

「あ、うん……いるよ。て、いうか付き合い始めたばかりだけどね。庶務課に来てる派遣社員の子なんだけど、まだ一緒に食事をする程度かな」

「そうか、でも良かったな。とりあえずオフィス・ラブって感じだね」

「彼女と出会えて少し人生に希望が持てたような気もする」

「それはよかったな。じゃああとはお約束のコースってとこか」

「そうだね。そうしたいけど、結婚は、しばらく待とうと思っているんだ。会社もそうだし、日本経済もまだ安定していないからね。僕だっていつリストラされるか分かんないでしょう?」

「そうだな…。俺だって一応取締役になっているけど現実的には厳しいものがあるからな……そもそも、COLORの問題を決着つけられなかったら、億万長者どころかギャングに逆戻りだし」

僕とヤスオのやり取りを聞いてきた京介が割って入った。

「チョ、チョ、ちょっと待ってよ。そんな悲観的な事言わないでよ。俺なんか結婚して、子供が産まれたばかりなんだよ」

京介の慌てぶりに気を使いヤスオが語りかけた。

「キョウチャンの場合は、ハルミチャンとの愛情が深いから多少の経済的な問題もクリアー出来るでしょう?でも、僕と彼女の場合、まだ出会ったばかりだし今の月給じゃ結婚生活は無理なんだ。夫婦共稼ぎでも彼女は所詮派遣社員だから」

「そうか…」

京介はそう言うとしばらく無口になった。


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