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「キョウチャン、あの人達は一応外国人だけど、ここの地元に住んでいる人達だよ」

ヤスオが言葉を割った。

「あれそうなの?なんだ、俺はてっきり観光名所だから海外から来た人達かと思ったよ」

「そうだね。普通は、そう思うよね。横浜のこの地域は、昔、貿易商が住んでいた関係もあって、外国の人が多いんだ。ここだけじゃなくて、山手とかさっききた元町もそうだよ」

ヤスオと京介の話を横目に僕は海を見ていた。

今、自分が直面している問題について、糸口が全く見当たらない。

きっと、彼らも頭の中にも、それらの事があるのに表には出さず、努めて明るく振舞っているんだろう。

そう言えば、世界の偉人について昔図書館で調べた事があった。

確か中国のなんとかって言う昔の学者が言ってたな。

自分に降りかかる災いは、根本的に自分が発信したものだってね。

COLORは、僕の記憶の中にはない。そんな事を考えながら海をみていると、またヤスオが話しかけてきた。

「ケンチャン、そう言えば、麻美さんとはどうなったの?」

「バカ、やめとけ。それは、禁句よ」

京介が慌ててヤスオの口をふさいだ。

「いや、いいよ。麻美にはフラレタ……。まだ、多少未練がありますが問題なし。まあ、そのうち、彼女よりキャワイイ女子が現われる予定ですから」

「そ・そう。そうだな。長澤まさみクラスが現われるよ。ゼッタイ……」

京介がもの凄く気を使ってくれているのがヒシヒシと伝わってきた。その分、しみるけどね。


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