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危険なテスト


ドアを開け部屋の中に入ると、すでにタイゾウが来ており、島村と談笑しながらシャンパンを飲んでいた。

島村は、僕に気付くとタイゾウとの会話を止め僕に向かって話し出した。

「ここに来たと言う事は、依頼をお受けになるのですね?」

僕は、彼女の顔睨みつけながら話した。

「いや、違う。こいつを連れ戻しに来ただけだ」

「ウフフ。本当かしら。あなたもお金が欲しいんじゃないですか?」

「バ、バカな事を言うな。ほれ、タイゾウ帰るぞ。こいつは、どうせ金なんか持ってないんだから」

彼女は臆せず、また話しだした。

「分かりました。では、テストに成功したらお見せします」

「……。あまり気がのらないが。まあ、話だけなら聞いてやるよ」

僕がそう言うと、彼女は高慢な態度でテストの内容を話し出した。


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