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「そう、そうか…。それは、素晴しい。で、俺はこの公園のロビンフットみたいなもんだ」
また、変な奴と関わってしまったな。
「僕は、今までいろんな人と接して来たから分かるんですけど。あなたは、引きこもり&ニートで、親に勘当されたロビンフットでピーターパンシンドローム患者ですね」
「ハ、ハハ。まあ、そういうところだ。オタク、中々言うね。ところで、今君が飲んでいるジュースと僕のKISSを交換しないか?」
「エ、エ〜?いや、少し飲んじゃったけど、宜しければどうぞ」
彼にジュースを手渡し、立ち上がろうとすると、手を引っ張られ、再び座らせられた。
「まあ、そんなに急ぐなよ。今日は、暇だからここに来たんだろう。俺も君の事、少しばかり分かるぜ。君は、何もかも充実してるが、信頼出来る人間がいない死神だな」
「まあ、そんなとこです……」
「フフ、冗談だよ。今さっきのお返しだ。しかし、あれだな。極東アジア情勢も緊迫してきたな。2011年の6月は、極東アジア周辺地域は火を噴くらしいよ」
「え、どういう事ですか?」
「何だ、知らないのか…。巷に流れている噂では、2011年の6月に極東アジア地域の国々が軍事行動に踏み切るという話だ」
「ほ、本当ですか?」
「いや、あくまでも噂だよ。でも、最近の中国の尖閣諸島問題、北朝鮮の延坪島砲撃事件など、各政府ともに来年の6月に照準を合わせているよう気がしないか?」
「そ、それは…。深く考え過ぎじゃないですかね」
「まあ、だったらいいんだがな。おっと、すまない。俺、今から仕事に行くんだ。それじゃあな」
彼は、そう言うと、缶ジュースを握り締めたまま立ち上がった。
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