[携帯小説 COLOR]
→【オススメ】←
人気携帯サイト
彼の後をゆっくりついて行くと、1台のスポーツカーの前で立ち止まった。
「どうよ、これ?」
「どうよって、これがお前の車か?」
「ああ、三菱ランサーGSRエボリューションIXだ」
「へ〜。凄いな。本物レーシング・カーみたいだ」
「だろう。じゃあ、今からオレはこれに乗るんで先に下浦ダムに行って待っててくれ」
「分かった」
「おっと、待った。下浦ダムの観光案内の看板がある大きな駐車場だぞ」
「分かった。大きな駐車場だな」
彼に言われたとおり、倉庫から出て自分の車に乗り込むと、下浦ダムに向けて車を走らせた。
何だかんだいって、もう9時30分か。
20分程度、車を走らせると下浦ダム付近に辿りついた。
道なりに走ると、観光案内の看板がある大きな駐車場が見えた。
しかし、ここいら辺りは、ほんと何もないな。
月の明かりに照らされ、ダムの水面とそれを覆う森がかすかに見えるだけだ。
僕に遅れること数分。泰蔵のランエボが駐車場に入って来た。
彼は、車のエンジンを切ると、僕の方へ歩み寄ってきた。
「よし、それじゃあ。今から、泰蔵自動車学校を開校するぞ」
彼は、そう言うと僕の車の助手席に乗り込んできた。
「よし、栗原。とりあえず、走ってみな」
[←][HOME][→]
携帯検索エンジン
→【i-word.jp】←
(C)COLOR