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そして、二人とも店を出た後、車に乗り込むと助手席で泰蔵が話し出した。

「しかし、ムカつく糞ガキどもだよな。でも、お前にも少しは責任があるんだぞ。お前らが、ギャングを辞めた後、この街の警察もヤクザもああいう連中を野放しにしてきたんだ。で、チンピラがワンサカはびこっちゃいました。って感じだな」

「そうか…。でも、さっきは、ありがとう」

「いや、いいって事よ。でも、50万の臨時収入が入るな。しかも、久々のバトルだし。テンション上がるね〜。それじゃあ、クルマを出しなさい。とりあえず、海を流しましょう」

クルマを走らせ、海岸通りへ向かう。

海岸通りに出ると、二人ともしばらく無言のまま海を眺めた。

そして、泰蔵が助手席の窓の外を見ながら僕に話しかけた。

「しかし、今週の土曜はバトルか。いいね、ホンとにいい感じ」

「え、どういう事?」

「あ〜。バトルをやると当然、女の子も来るだろう。まあ、勝ったらモテモテ&50万って事よ」

「ああ、なるほど。でも、僕は走りの方は自信ないんだけど…」

「大丈夫、大丈夫。とりあえず、明日の昼、俺に付き合え。レース用の車を用意するから」

「でも、後5日しかないよ」

「大丈夫、お前は何も心配するな。何もかも、私に任せなさい」

泰蔵の話が終わると、再び会社に戻り、夕方まで仕事して帰宅した。


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