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◆ルーキー◆
部屋の片隅でアマデウス・モーツァルトのピアノソナタ第11番が小さく鳴り響く。
ゆっくりと目を開け、窓際まで行くとカーテンを開けた。
まぶしい、朝日が目の中に飛び込んで来くる。
もう、7時か…。
とりあえず、パンでも食べるか。
そう思ったが、よく考えると、この部屋には食材らしきものは何一つない。
当然だ。
昨日、帰ってきたばかりで、食材を買う暇なんてなかったからな。
当たり前だが、冷蔵庫の中には何も無い。
しょうがないので外着に着替え、5分位歩いたところにあるコンビニに行き、パンと缶コーヒーを買って来た。
部屋に入ると、何も考えずに、ひたすらパンを食べた。
その勢いでシャワーを浴び、歯磨きをして時計を覗き込む。
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