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「うん。でも、しょうがねぇ〜よな。オレラ、どう転んでも田舎モンだから」

「そうだね。恥ずかしい話、美森にはあんな人いなかったからね」

「違うよ、バカ。誇らしい話だよ。美しき緑と水に囲まれ、イカレタ詐欺師もいねえ最高の故郷だよ」

「フフフ。そうだね」

ヤスオと僕は久しぶりの再会にお互い少し照れながら話した。

「そう言えば、ケンちゃん。裁判の方はどうなったの?」

「近いうちに、初公判が始まるよ」

「そう、何かと大変だね」

「まあ、大変と言えば大変なんだが、お前よりは気楽なもんだよ」

「ヘェ〜、そうなんだ」

「それより、ここで会ったのもなんかの縁だ。お前、情状証人として裁判に出てくれないか?」

「え、証人って何をすればいいの?」

「いや、たいした事ないよ。裁判の時に裁判長に彼は普段まじめな人なので何かの間違いで、罪を犯してしまいました。どうか酌量をお願いします。見たいな感じでアピールしてもらいたいんだ。弁護士とも相談して、シナリオを用意するからさ」

「あ〜。そう言う事ね。分かった、やるよ」

「ありがとう。あ、でも、京介の方は大丈夫か?」

「大丈夫じゃないと思うけど、キョウちゃんは僕の事を切れないと思うんで…。だって、富国電気には、もう、まともなエンジニアなんていないからね」

「そうだな。中間層の人達をリストラして、協力会社から応援に来てもらってるもんな。それに、京介はお前の事を信頼しているからな」

「さあ〜、それはどうかな?ところで、ケンちゃん喉渇かない」

「うん、なんか飲みたいね」

「じゃあ、ここに入ろう」


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