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どうでもいいけど、露天の店の中には、ピ〜コソフトやゲームの他、ピッキング工具など非合法な物がケッコウ売られている。

うわぁ〜。もう、警察が取り締まってもどうしょうもないんだろうな。

しばらく、歩きながら店先の家電製品を見ていると、綺麗なお姉さんが、話しかけてきた。

「すみません、ほんの5分程度で終わりますのでアンケートにご協力いただけないでしょうか?」

「え、アンケートですか?」

「はい、そこのビルの中でアートについてのアンケート調査を行っていますので、もし時間がありましたら、宜しくお願いします」

「時間ないから。さよなら〜」

くだらないので、彼女を振り払い歩き出した。

これが、絵画商法って言うやつか。

あのまま、事務所に行っていたら、高価な絵画を買うまで帰してもらえなくなるんだろうな。

しかし、いまだにこんな商売があるなんて。

そんな事を考えながら町を見渡していると、後ろの方で聞き覚えのある声がした。

振り返ると、そこにはヤスオの姿があり。今しがた僕が振り切った、絵画詐欺のお姉さんに捕獲されそうになっていた。おいおい。なにやってんだか。典型的な田舎者がカモにされる絵じゃねえの。

慌ててヤスオのそばまで走って行くと、絵画詐欺のお姉さんに向かって怒鳴った。

「こいつは、俺のツレダヨ。テメ〜見たいなメス犬以下の人間は向こうにイキナ」

そう言うと、ヤスオの腕を掴み回れ右をして、急いで歩き出した。

「ケンちゃん、あの人は悪い人じゃないよ」

「ああ、本当に心底から悪い人間なんていないよ。でも、あいつは今お前に高額な偽絵画を売りつけようとしていたんだよ」

「え。そうなの〜」

「あのまま、あいつの言うとおり偽ギャラリーの中に入っていくと、買うまで帰してくれないんだよ」

「なんとなく変だとは思ってたけど…。ありがとう」


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