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◆Friendship◆
翌朝、目覚めると彼女の姿はなく、シーツには、ほんの少しだけ温もりが残っていた。
眠気まなこのまま、しばらくぼんやりと天井を眺めた。
意識がはっきりしてくるにしたがって、見慣れた部屋の風景がクリアに迫ってくる。
「そうだった。保釈されたんだ…」
まあ、それはそれでいいんだが、何か緊張感が薄れたな。
時計を見ると、9時を回っている。
ベットから起き上がりダイニングに向かう。
カーテンを開け、テラスに出ると下を覗き込んだ。
どうやら、僕を監視しているマスコミ連中はいないようだ。
ふぅ〜。それはそれで悲しい物ですな。
あれだけうるさかったのに、このギャップはなんだか…。
何か世間から忘れられた存在って感じだ。
しばらく、外の風景を眺めた後、ダイニングに戻ると、テーブルの上にメモがあるのに気づいた。
メモには、寝坊したので適当に食事をしてくれと、書きなぐられている。
まあ、しょうがない。昨晩は結構話し込んだからな。
キッチンに向かい、トースターをセットして、コーヒーを入れるとダイニングに移動して、テレビの電源を入れた。
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