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意識の浮遊


暗くて、何も見えない。

そして、体の奥の方から寒さが染み出してくる。

上に昇っているのか下に下っているのかさえも分からない。

ただ何も見えない暗闇を浮遊している感じだ。

僕は、死んだのか?ここは、地獄なのかなあ。

向こうにかすかに光る星のようなもの見える。

その光が大きくなるとともに、遠くで京介の声が聞こえた。

どうやら、COLORプログラムを停止させたようだ。

京介が話している相手は、バード博士みたいだ。

無事に、この世界を救えたんだな。

もう、疲れたよ……。

眠ることにしよう。

どのくらい眠っていたのかわからない。

意識が戻った後、慌てて周囲を見渡すと、富国電気のラボの中でベットに寝かされ、頭上からライトを浴びていた。

どうやら医者らしき人達が騒々しく話している。

ベッドの脇に備え付けてある、計器の警告音が鳴り響いている。

ズキンと響く雷のような衝撃が全身を通り抜ける感覚に貫かれ、何度も僕の体が波打つ。

何をしているんだ。もう、眠らせてくれ。

疲れ果てた僕は、また目を閉じ眠りについた。


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