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◆意識の浮遊◆
暗くて、何も見えない。
そして、体の奥の方から寒さが染み出してくる。
上に昇っているのか下に下っているのかさえも分からない。
ただ何も見えない暗闇を浮遊している感じだ。
僕は、死んだのか?ここは、地獄なのかなあ。
向こうにかすかに光る星のようなもの見える。
その光が大きくなるとともに、遠くで京介の声が聞こえた。
どうやら、COLORプログラムを停止させたようだ。
京介が話している相手は、バード博士みたいだ。
無事に、この世界を救えたんだな。
もう、疲れたよ……。
眠ることにしよう。
どのくらい眠っていたのかわからない。
意識が戻った後、慌てて周囲を見渡すと、富国電気のラボの中でベットに寝かされ、頭上からライトを浴びていた。
どうやら医者らしき人達が騒々しく話している。
ベッドの脇に備え付けてある、計器の警告音が鳴り響いている。
ズキンと響く雷のような衝撃が全身を通り抜ける感覚に貫かれ、何度も僕の体が波打つ。
何をしているんだ。もう、眠らせてくれ。
疲れ果てた僕は、また目を閉じ眠りについた。
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