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◆思い出の場所◆
3人とも、ぼーっと街並みを眺めた。
何のへんてつもない、地方都市の休日の朝の光景だ。
こんな所にCOLORのメインモジュールが存在しているのだろうか。
「とりあえず、そこいらぶらつく?」
僕が2人に、そう問いかけると、彼らはおもむろに立ち上がった。
そして、ヤスオが携帯をイジリながら話し出した。
「携帯の地図サイトで、ここから半径15キロ以内の屋内施設をチェックして見たんだけど、怪しいものはないよ」
「そうか……」
「廃墟になっている場所も、住居程度のもので、工場なんかは見当たらないね」
「だったら、僕達の子供の頃の記憶をたどってみるのはどうだろう?」
「どういうこと?」
「だから、例えば子供の頃、遊んでた場所とか、学校なんかにヒントがあるんじゃないかってこと」
「それは、どうかな…。でも、今はそうやって情報を集めるしかないよね」
ふと、京介の方を見ると半目を開けたまま、ウトウトしながら歩いている。
「オイ、京介。起きてるか?」
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