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「そうか……。それで、飛行機は何時なの?」
「ちょうど、6時40分の便が取れたよ」
自分の腕時計を見ると、ちょうど5時を回ったくらいだった。
「あと1時間半くらいあるけどどうする?」
「ケンちゃん、とりあえず中に入って座ろうよ」
僕らは、ヤスオの言う通り、ロビーの中に入ると椅子を陣取った。
京介は、よほど眠たかったのか、椅子にもたれると同時にウトウトし始めた。
「随分、疲れてるみたいだね」
「こっちはこっちで、色々あったから。それより、美森についてからのことだけど」
僕とヤスオは、京介を横目に、これからの事を話し始めた。
「ヤスオ、電話でも話したが、例のマフィアのボスから仕入れた情報だと、COLORのメインモジュールは、美森駅から半径15キロ以内の場所にあるらしんだが、何か心当たりある?」
「いや、ちょっと想像つかない。ごめん……」
「そうだよな……。マフィアのボスが言うには、大型のハードウェアで動いていると言っていたんだけど」
「LANかなにかの中で動いてるのかな。だとしたら、ますます心当たりがないけど」
「とりあえず、あっちで探すしかないか。確実なネタはあがってるから、あまり気にせずいこう」
「これでほんとに終わるんだね」
「ああ、多分な」
「それで、犯人の目星はついたの?」
「いや、全くだ。COLORのメインモジュールがどこにあるかすら、はっきりしていないしね。それに、あれやこれや考えてみたけど、COLORが暴走して得するような奴なんて1人もみつからなかった」
「そうか……。理由無き犯行ってやつかな。だとしたら、ずいぶん大掛かりな話だね。こういうことは言いたくないけど、富国電機に恨みを持つ人とかの仕業とか?」
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