[携帯小説 COLOR]

→【オススメ】←
人気携帯サイト


「はっはっは、さては、この前の件で警戒しているんですね。無理もない。私はあなたの協力者ですよ。その証拠に、もしよろしければCOLORプログラムの情報を提供しましょう」

「この前は、聞きそびれたんですが、なぜCOLORのことを?」

「私達は情報で飯食ってますからね。アンダーグラウンドはこの世の受け皿みたいなもので、色んな情報が集まるんです。どうです?この前の六本木のバーで今から会いませんか?」

どうする。ワナかもしれない。だけど、じっとしていても何もはじまらない。

「……。はい、分かりました。今からお伺いいたします」

「そうですか。では、お待ちしております」

彼は、そう言うと電話を切った。言ってしまった。でももう、後には引けない。

僕は、バード博士のもとへ走った。

「バード博士、情報提供者が見つかりました。今から、会いに行って来ます。それから、COLORプログラムのメインモジュールの場所を突き止め次第、破壊します」

「そうか、分かった。だが、無理はするなよ。命より尊いものはないからな」

「わかりました。応援を頼む方法は途中で何か考えます」

「振り返るなよ……」

「振り返る?」

「いや、別になにもない。さあ、行きなさい。頼んだよ」

京介は、完全に僕の視線を避けている。

「京介、何、床を見つめてるんだ。行くぞ〜〜〜」

京介は、深くため息をつくと、僕の顔を見ながら話した。

「ほんとは、行きたくないんだ。俺には妻子がいるからな。でも、しょうがない。これがほんとにほんとに最後だからな」

「ああ、本当に最後だよ。きっと、これで何もかも終わる。さあ、行こう」

僕らは、これで全ての問題が解決する事を信じ、ラボを後にした。


[][HOME][]

i-mode総合検索エンジン
→【i-word.jp】←


(C)COLOR