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「はっはっは、さては、この前の件で警戒しているんですね。無理もない。私はあなたの協力者ですよ。その証拠に、もしよろしければCOLORプログラムの情報を提供しましょう」
「この前は、聞きそびれたんですが、なぜCOLORのことを?」
「私達は情報で飯食ってますからね。アンダーグラウンドはこの世の受け皿みたいなもので、色んな情報が集まるんです。どうです?この前の六本木のバーで今から会いませんか?」
どうする。ワナかもしれない。だけど、じっとしていても何もはじまらない。
「……。はい、分かりました。今からお伺いいたします」
「そうですか。では、お待ちしております」
彼は、そう言うと電話を切った。言ってしまった。でももう、後には引けない。
僕は、バード博士のもとへ走った。
「バード博士、情報提供者が見つかりました。今から、会いに行って来ます。それから、COLORプログラムのメインモジュールの場所を突き止め次第、破壊します」
「そうか、分かった。だが、無理はするなよ。命より尊いものはないからな」
「わかりました。応援を頼む方法は途中で何か考えます」
「振り返るなよ……」
「振り返る?」
「いや、別になにもない。さあ、行きなさい。頼んだよ」
京介は、完全に僕の視線を避けている。
「京介、何、床を見つめてるんだ。行くぞ〜〜〜」
京介は、深くため息をつくと、僕の顔を見ながら話した。
「ほんとは、行きたくないんだ。俺には妻子がいるからな。でも、しょうがない。これがほんとにほんとに最後だからな」
「ああ、本当に最後だよ。きっと、これで何もかも終わる。さあ、行こう」
僕らは、これで全ての問題が解決する事を信じ、ラボを後にした。
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