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ポータルサイトに登録してくださったユーザー様が、これらの悪意のあるサイトを閲覧した場合、レッド・アイズが防衛システムを発動し、ユーザー様のパソコンや個人情報などを完璧に守る事が出来るようになっています。

以上が弊社がご提案させていただくレッド・アイズ・プロジェクトの詳細です。ちなみに、これだけのシステムですが、弊社ではこの開発予算で受注を可能といたしました」

大型ディスプイレイに、受注希望の金額が大写しになった。

他の会社からもうなり声が聞こえてきた。見事な作戦だ。自分の会社のシステムの有利な点を徹底的に並べれば、さほどディスカウントしたわけでなくても、見積もり金額はずいぶん安く思えてくる。

理路整然とした麻美のプレゼンテーションを見ていると、不思議な気分になった。彼女は以前の麻美じゃない。そう感じさせるだけの説得力と堂々とした態度だった。

「アキラの会社もやるもんだね」

「う〜ん。やられたね」京介は腕組みをしたままだった。

「賢一さん、今回はやばいですよ。予算的にもクライアントのニーズにぴったりだし、コンテンツ自体も、今のユーザーのニーズにガッツリ食いついていますよ」佐藤も怖気づいていた。

「佐藤君、後出しじゃんけんで行こう。みんなのプレゼンが終わったら、最後にディベートをやるんだ。ウチは他の業者より受注金額の設定が高いから、多分このあたりを攻撃されるだろう。

今のうちに、カットできるポイントを見つけて最安値で見積もりをやり直してくれないか? ディベートの時に、頃合を見計らって、スーパープライスを出してぶつけよう」

「なるほど、その手がありますね。分かりました。急ぎます」佐藤はノートパソコンを開いて、キーボードを叩き出した。負けるわけにはいかない。

僕はここにいる佐藤や京介だけじゃなくて、ネットの上で働いている、かつての僕みたいな連中を引き上げなきゃいけないんだ。そう考えると、とたんにガッツがわいてきた。


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