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Runaway

今日は平日のせいか、道路も円滑に流れている。

対向車線の車も数も何気に少なく感じられる。

ボーっと前を見ながら、この町で暮らした事を思い出していた。

とりあえず、いろんな事があったな。

良い点は、多くの人に出会えたという事。

悪い点は、天辺まで持ち上げられて、塀の中まで叩き落とされたという事だろうか。

後悔しても始まらない。

ただ、これから何をすればいいのか迷っていた。

1時間近く走り続けると、パーキングエリアの標識が目に入ってきた。

とりあえず、トイレにでも行こうと思い、ウィンカーを左に出し、ゆっくりとパーキングに入ると車を止めた。

ウッ。何だか観光バスが多いな。

助手席のシートの上に置いた財布を手に取ると、トイレへ向かう。


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