無料オンライン小説 COLOR 屁のツッパリはいらんですよ



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緊急会議&四面楚歌

車を、走らせはじめた瞬間に気付いた。

ヤバイ、部屋の電気を消してくるの忘れた。おまけにネクタイもしてない、それに髪もボサボサだ。

まあいい、熱源になるものは全てスイッチを切ってたから、火事にはならない。仕事を優先させよう。

そういえば、理香にも連絡してなかった。せめて、一言くらい話がしたかったな。

そんな事を考えながら車を走らせていると、遠くで信号が点滅するのが見えた。

とっさに、脳裏にCOLORプログラムの事が浮かんだ。

きっと、そうだろう。この事件は、COLORプログラムの仕業だろう。

でも、何が目的なんだろう。不正資金の流出を暴露するのなら、わざわざ16進数に変換して、日本中の掲示板やブログにスパム投稿する必要はない。それに、上原以外からは、富国電気に対して金銭の要求などはない。

まさか、あの上原和輝の仕業なのか?

いや、奴ごときに、こんな大それた事が出来るはずがない。

もし可能だとしても、情報をばらまくことで、政界の闇献金名簿なども流出する危険性がある。彼のような政治家と密接な関係にあるマフィアが、こんな事をやるはずないだろう。

しかし、誰がこんな事を……。いや、まさかな。

美森の大停電の時から、犯人が常に自分の近くにいるような気がしていた。


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