無料オンライン小説 COLOR デッド・オア・ア・ライブ
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	ブレイク・タイム 美森で、しばらく休暇を楽しんだ後、僕はヤスオとは別行動をとり、東京に向かうために飛行機に搭乗した。 羽田空港に着いてすぐ、緊急対策課から呼び出しをくらい、久しぶりの帰省で気持ちがほころんでいたのに、たった１本の電話でぶち壊しだ。 そうは言っても仕方がない。東京で過ごす僕は、富国電機の責任者だ。水面下で進行しているＣＯＬＯＲプログラムの問題を、一刻も早く、秘密裏に収束させなければならない立場にある。 羽田空港からそのまま出社したが、その瞬間に今年の夏が終わることになった。何故なら、それから１日も休みを取れなくなったからだ。 隙間の時間があるにはあったけど、丸々１日休むことは出来なかったから、夏を満喫するなんて無理だった。結局、マンションと富国電機を往復する間に、夏が終わってしまった。 唯一の夏の思い出が、美森で女の子と熱い夜を過ごしただけというのも悲しいが、まあそういうもんだろう。 それにしても今年の夏は、異様なくらい暑かったな。もうそろそろ、地球最後の日がやって来てもおかしくないって感じだった。美森も暑かったけど、東京はその比じゃない。 そういえば、埼玉の熊谷で４０．２度の日本最高気温をマークしたとか言ってたっけ。気象台のある場所で４０度をマークするくらいだから、東京の都心は５０度を越えていた場所があるはずだ。 ９月に入っても猛暑が続いているくらいだから、間違いないだろう。今日の東京は、雲が太陽をさえぎっているのに、うだるような暑さだ。 どうでもいいが、もう少し冷房を強くできないのかな。
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