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下に降りると、2人とも近くのコンテナに身を隠した。

徐々に暗闇に目が慣れてきている。いや、彼らの明かりが近づいているのだろうか。

京介が、小さな声で話しかけてきた。

「どうする…。朝まで待つか?」

「いや、ヤスオに連絡する方法がないからな。ほっといたら、佐藤に連絡が回って、自衛隊か警察の鎮圧部隊がやってきて話が面倒になる。僕たちが行こう」

「本気か?丸腰だぜ」

「とりあえず、接近して、武器をなにも持っていないことが確認できたら、制圧しよう」

僕らが立ち上がり歩きだした瞬間、倉庫全体の電気が点いた。

「は〜い、お兄さんがたいらっしゃ〜い」

僕らはいつの間にか20人近い悪ガキに取り囲まれていた。

「だめじゃないですか〜不法侵入ですよ〜」

丸坊主にチョンマゲスタイルのラーメンマンみたいな男が笑いながら僕らに近づいて来た。

年の頃は、今さっき会ったMSL企画の崔貞永と同い年くらいで、22〜23歳という感じだろうか。

「お兄さん達、ダメでしょう。ここは俺の知り合いの所有地で〜す。無断で入っちゃ〜ダメ。アハハハ。ここ一応センサーあるんだよね。それでは、警察に通報しましょうか? それとも解体ショーってのもいいかもね。リーマンの解体ショー いひひひっ」

周は気持ちの悪い笑い声を出した。

「すまない…。君が周高潔君かい?君がカラー・プログラムについて何か知っていると思って、訪ねて来たんだ」


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