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ヨーコそ・横浜シティー

エレベーターのドアが開くと、こじんまりとした雑貨屋にたどり着いた。都会や観光地によくある土産物屋をかねた雑貨店でエレベーターを降りたらすぐ店のブースになっている。

客は奥の方に20代らしきカップが1組いるだけで、他には誰もいないようだ。

さすがに平日の午後2時を回っているし、テナントの3階だと客もまばらである。

レジの方を見ると店員もいない。店の中を見渡すと、さすがに中華街にほど近い横浜の雑貨屋という感じで、西洋雑貨と中華雑貨が混在している。東京には見当たらない感じで物珍しかった。

僕らが商品を手にとって話していると、女性店員が奥のドアを開けて出てきた。

「いらっしゃいませ。ゆっくり見ていってくださいね」

「洋子オバサン。僕だよ。美森のヤスオです」

彼女は、驚いたようで、しばらくポカンとした後ヤスオに話しかけた。

「まあ、ヤスオ君。立派になったわね。今日は泊まっていけるんでしょ?」

「いや、仕事の関係でここに立ち寄ったもんだから」

「それはそうと、お父さんとお母さんは元気?」

「はい、元気です。でも、さすがに歳をとってね。腰痛に悩まされているみたいです」

「アハハハ。そうね、もう歳だからね。それはそうと、なぜ髪を伸ばしているの?大手企業のサラリーマンでしょう?ちゃんとしないと…」

「今時は、昔のサラリーマン見たいに、七三分けした人なんていないよ。ところで、ちょっと聞きたい事があるんだけど、ここ最近何か変わった事がなかった?」

「変わったことって?」


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