無料オンライン小説 COLOR 人生は振り返るもんじゃないんだ!



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東京大学法学部卒業→大手商社(マーケティング事業部)→行政書士試験に独学で合格→独立(行政書士&経営コンサルティング)で多くの企業の顧問を務めている。

な〜るほど。うひゃ〜オレとは対象的だねえ。

ちなみに僕の経歴は、こうだ。

人生最大(フルパワー)で勉強して、偏差値39の高校に見事合格。

入学早々、男子トイレで喫煙がばれて、涙の弁明会見をするが、柔道三段の体育の先生にボコボコやられて空しく無期停学。

心を入れ替え、吹奏楽部に入部するものの補欠止まり。

どのみち、野球部が弱かったから、甲子園のアルプススタンドで演奏する夢は、絶対叶うことはなかっただろうけど。(結局、三年連続野球部は県の予選で負け続けたから、吹奏楽部のレギュラーになっても全然意味がなかった)

高校3年の夏休みに「どんなにあがいて勉強しても、大学にはいけない」事に気づく。

(よく考えたら、高校入試で全エネルギーを使ってもしょぼい高校にしか入れなかったんだから、たかがしれてる)

大学入試は全滅。専門学校ですら入学を断られる。

卒業式の日に、担任から卒業証書を投げつけられ 「大サービスで卒業させてやる」と言われた。

進学もできず、かといって定職にもつけず、ぶらぶら&ギャングをやっていた時にITバブルがやってくる。

元ギャングのお友達(言うまでもなく京介)と会社を設立。

IT事業に成功してお金も入ってくるようになったとたん、世間の人々は手のひらを返したように、下町のプリンスと呼ぶようになった。(苦笑)

どちらが素晴らしい人生で、より幸せなのかは分からないけど、一つ言える事は、彼の方が見栄えがいいってことだな。

くらだないことを考えている間に、時間を無駄にしてしまった。帰ったらまだ仕事が残っている。これ以上、時間を無駄にするわけにはいかない。

あわててスーツの胸ポケットから携帯電話を取り出すと、メールに書かれていた田村正志行政事務所に電話をかけた。


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