こういう場合は、ウイルスメールかスパム（迷惑メール）がほとんどだ。

とはいえ、仕事の依頼じゃないとは言い切れない。

ウイルス＆スパイウェア対策ソフトでチェックをしてみたが、悪意のある結果は検出されなかった。

おそるおそるメールを開いてみると、仕事の依頼だった。

社交辞令から始まって、ほぼ毎日どこかから飛び込んでくるコンテンツ制作＆アクセスアップの依頼が、坦々と綴（つづ）られていた。

いたって普通の依頼だけど、気になる点が一つ。

企業のホームページ製作の依頼なのに、田村正志という行政書士の事務所から依頼がきているのだ。

「ひょっとして詐欺か？」一瞬そう思ったが、すぐにその考えを打ち消した。
中小企業などは、税理士や行政書士などが取締役や顧問になっているケースがよくあるからだ。

検索サイトを開いて「田村正志行政書士事務所」とキーワードを入れて検索してみる。被害を訴えているサイトは一件もヒットしなかった。

どうやら、何の問題もない行政書士事務所らしい。

今度は行政書士事務所のホームページに直接アクセスしてみた。

まともなホームページ製作会社が作成したと思うカッチリしたホームページで、プロフィールのページを開いてみても、怪しい点は何も見つからなかった。

行政書士のプロフィールのページを見てみると、お決まりのエリートコースの年表が綴ってあった。