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しかも、かなり若いと思う。
おそらく、大学生くらいだろうか。
それにしても、顔と首がやたら痛い。暗くて分からないが、鼻血もかなり出ているようだ。
そして、また奥にあるドアに手を伸ばした。
今度は、中に入らずドアだけを押す様に開けた。
ドアの向こうから、明かりが漏れ、話し声が聞こえる。
若い男女が北京語らしき言葉で騒々しく争っている。
しばらくすると、1人だけ、こちらの部屋に向かってくる気配がした。
こちらの部屋に1人出て来たところで、青龍刀で叩きのめすと蹴り上げ、床に横たわった所を、思いっきり顔を踏みつけた。
事が終わり、中の様子をうかがうが、こちらの部屋へ来る気配がない。
意を決して中に踏み込むと、若い中国人らしき女が震えながら、こちらを見ていた。
事務所の中を見渡すと、中国マフィアというよりは、若い中国人不法滞在者達が、小遣い稼ぎをしているような感じだった。
「悪いが、俺の言う事を素直に聞いてくれ。聞いてくれるのなら、お前に手出しはしない。日本語分かるか?」
「ハイ、ワカリマシタ…」
女は、日本語で尋ねると片言ながら日本語で答えた。
続いて、個人情報が収められた記録メディアの事を問いただすと、机の上に置かれた、1台のデスクトップパソコンの方を指差した。
側には、外付けハードディスクやUSBメモリが散乱している。
女の顔見ながら青龍刀を振り上げ脅すと、奴はすぐに白状した。
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