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革命のノロシ


目覚めると、朝方の4時を回っていた。

ああ、眠ったんだ。こんなにゆっくり眠ったのは久しぶりだな。

喉が渇いていたので、キッチンの冷蔵庫から牛乳パックを取り出すと、ラッパ飲みした。

ふぅ〜。落ち着いた。

そう言えば、小学生以来だな。こんな牛乳の飲み方をしたのは。

急ぎの食事の時に、キッチンで立ったまま、パンをほおばって、牛乳で流し込むことがあるけど、牛乳を一気飲みする時は、必ず途中で一息入れる。

しかも最後まで飲み干す時は、必ず腰に手を当ててしまう。今日はやらなかったってことは、快復どころか、若返ったのかね。

僕の母親は、とてもしつけにうるさい人だったので、ラッパ飲みなんかは結構厳しく言われたほうだ。

まあ、そのおかげで今の僕があるわけだが……。でも、その両親はもういない。明かりの消えた部屋の中で、一人呟いた。

「お父さん、お母さん。今日で、なにもかも終わるよ」

しばらく、夜景を眺めた後、タバコとライターを持って、テラスに出た。

まだ、夜明けは来ない。

だが、僕はこの暗闇の中で輝いているような気がした。


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