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「いや、電化製品が動きが悪くなったりとか…。うちの会社、電機メーカーだから、調べて回ってるのさ」

「そうなの。大変ね。特になにかおかしいなんてことは、なかったけど。それより、この人達もアナタの会社の人なの?」

「ああ、そうだよ。美森の同級生で今は富国電気の同僚だよ」

僕と京介は、名刺を出して挨拶した。ヤスオのおばさんは、名刺を受け取ると、僕達を交互に見た。

「そう、こんな素晴らしいお友達がいるのね。どうかヤスオを宜しくね。それはそうと、あなた達、横浜見物したの?」

「いや、まだ、仕事が終わってないから…」

「せっかく横浜にきたんだから、いいじゃない。こっちにきて遊びに出かけられないくらい忙しいんでしょ? 気分転換になると思うわよ」

「ええ、まあ……」

どうやら、何の手がかりも見つかりそうになさそうだ。僕と京介は、ヤスオを店に残し、エレベータで1階に降り外に出て待つことにした。

2人とも無言のまま数分立つとヤスオが出てきて、僕らの方に歩いてきた。

「あれから、それとなく聞いてみたけど手がかりはなかったよ。ケンチャン、これからどうする?」

「そうか……。京介どうする?」

「う〜ん…。とりあえずオバサンが言っていたように横浜見物でもしようか?気分転換になるかもよ」

「そうだね。とりあえず手がかりもないしね……。それはそうと京介、佐藤と康市に連絡とってみてよ。何か分かったことがあるかもしれないから。それから今日は、3人で東横インに泊まろう。元町の方にあるから今から予約しておくね。チェックインは4時からOKみたいだよ」

京介は、自分の携帯で富国電気の佐藤に連絡を取った。

僕も自分の携帯でモバイルサイトから東横インに予約を入れた。

ヤスオは、なにやら携帯で観光名所をチェックしているようだ。

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