入り口付近で、女子トイレに並んでいるオバちゃん達の列が、男子トイレの方まで溢れかえっている。
どうやら、あの観光バスは、このオバちゃん達を運んできたようだ。
脇目もくれず、用をたそうとしていると、数人のオバちゃん達が突然トイレに入ってきた。
「ごめんなさいね」「しつれいしーまーす」「おじゃましまーす」
彼女達は、そう言うと僕の後ろの便座のあるドアの中に入ると鍵を掛けた。
ふう〜ヤレヤレ。僕は、用をたし終わると洗面台の方に移動し、大きな鏡を見ながら手を洗った。
そして、トイレを出る瞬間にふと思った。
あのオバちゃん達がやっている事は、志村けんの変なオジサンと変わらないよな。
この国は、全く理不尽な物で、都合良く女性を擁護してきたから、女の好き勝手社会になっている。
仮に男子トイレが混雑していたからといって、男性が女子トイレに入ったら、即社会人アウトだ。
イイカゲン、イイカゲン。
ウーマンリブ、糞クラエだ。
どうでもいいが、この国の女性国会議員でまともな奴を一度も見た事が無い。
大臣になって早々何かと問題を起こしてしまう奴らバッカだ。
まともな女性は、専業主婦になるか民間でキャリアアップしてしまう。
これが、悲しい現実だ。
そう、心の中で呟くと、売店の方に足を踏み入れた。
店先には、関東一円のお土産が平積みされている。
誰かに、お土産を買ってやるあてもないので、結局店を出て自動販売機で缶コーヒーを買った。
車に戻ると、缶コーヒーを飲みながら、しばらく考えた。
別に仕事がある分けでもないし、次のインターで下に降りてゆっくり帰るかな。
コーヒーを飲み終わると、車から出てゴミ箱に缶を捨てた。
そして、大きく背伸びをすると、また車に戻りエンジンをかけた。
ゆっくりと、パーキングエリアを後にする。
また、前方にどこまでも続く長い一直線の道が広がった。 |
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